面積 | 2万8,900平方キロメートル |
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人口 | 約549,598人 |
首都 | ホニアラ |
民族 | メラネシア系、その他 |
言語 | 英語、ピジン英語 |
宗教 | キリスト教 |
■内政
1997年8月の総選挙の結果、ウルファアル自由党党首を首相とする連合内閣が結成されたが、1998年末より首都ホニアラがあるガダルカナル島に おいて先住民ガダルカナル人と移民マライタ人との間で部族対立が激しくなり、2000年6月、マライタ人武装勢力による同首相拘束事件が発生し、同首相は 辞任に追い込まれた。7月にはソガワレ政権が発足し、10月にはソロモン政府、ガダルカナル、マライタ両武装勢力代表の3者間で和平協定が結ばれた。
2001年12月、国際選挙監視団が監視する中、総選挙が実施され、ケマケザ政権が発足。同首相は、法秩序の回復と財政再建に取り組んだが、その 後も事態は深刻化し、自力では解決できないと判断して、2003年4月に豪州に支援を求めた。7月、豪州・NZが主導し太平洋諸島フォーラム(PIF)加 盟国の警察・軍隊からなるソロモン地域支援ミッション(RAMSI)が、ソロモンの法と秩序回復のために派遣されて以来、著しく治安が改善された。 2006年4月、国際選挙監視団が監視する中、総選挙が平和裡に実施された。しかし、首相指名選挙でリニ氏が首相に選出後、首都ホニアラ市で騒擾が発生 し、ソロモン政府は、同騒擾沈静化のため、PIF諸国へ支援を要請。豪、NZ主導で軍・警察要員がRAMSIへ増派された。その後、リニ首相は辞任。 RAMSIが監視する中、首相指名再選挙が行われ、5月にソガワレ政権が発足した。
ソガワレ政権は少数5政党による連立政権であったが、同首相の政治運営に対する与野党からの不満等が高まり、2007年11月、総督に対し、首相 辞任要請が提起され、12月同首相に対する内閣不信任案が可決された。その後行われた首相指名選挙で、野党統一候補として立候補したシクア前教育相が首相 に任命された。
2010年8月、国際選挙監視団が監視する中、総選挙が平和裡に実施され、フィリップ政権が発足した。我が国は、同総選挙に人的及び資金的貢献を行った。
2011年11月,不信任決議動議が議会に提出されたことを受けたフィリップ首相の辞任により,リロ政権が誕生。
■外交
PIF等地域協力機構に積極的に参加。英、豪等英連邦諸国及び近隣諸国との友好関係推進。台湾と外交関係あり。
■経済
ソロモン中央銀行が発表した2010年度経済レポートによると、世界経済危機の影響により2009年度経済成長率はマイナス1.2%であったのに対し、 2010年度は実質経済成長率7.1%と強い回復傾向を示した。プラス成長の主な要因について、一次産品(木材、農産物、水産物)の好調な伸びによるもの と分析。2011年度経済予測では、2011年度実質成長率は6.3%であり、2010年度と比較し、わずかに鈍化するものの、依然高水準を維持する見込 み。